パパはどこで寝ているのか

変なタイトルですが…

長男が年長の頃に言われた言葉です。

 

長男「パパはどこで寝ているの?」

 

私「え・・・?毎日お前の隣でお前を抱き枕のようにして寝ているよ!」

 

つまりは、会社から帰るのがいつも遅くて、子ども達が寝ている時間帯に帰ってきて、起きる前に家を出るという毎日だったわけですね。

 

自分が働くのは子どもたちのため、家族のために収入を得る必要がある。俺が働かないと!出世してもっとたくさん収入を得ないと!との思いで仕事に打ち込んでいました。

当時は絶対に自分の行動が正しいと思っていましたが、ふと気づけば自分は家にあまりいなかったんだなと。そして子ども達は親をよく見ているし、知らない間にいつの間にか成長している。

仕事の方ではそれなりに評価を受けてきたと思いますが、なんだか寂しさを感じました。

 

人は一番身近な人を大切にしないで、遠くにいる人ばかり大切にする

自己啓発本で見かける言葉ですが、私にはかなり響く言葉でした。

妻が熱を出しているのに、「ごめん、今日は大事な会議があるから絶対休めない!」

息子が明け方嘔吐してしまったのに、「今忙しい時期だから休めない、パート休んで病院連れてって!」

 

うーん、今改めて書き起こしてみると、こんな父親にはなりたくないですね。。。

”自分の仕事は会社で働くことだから” これは決して間違っていなかったと思います。

しかしながら、仕事はそれだけではない。問題なのは家庭の中での父親としての仕事を一切放棄していることです。

子どもが病気でパートを休んだ妻は、職場で肩身が狭い思いをしておりました。

それに対して、気の利いた言葉一つかけることもできず、「まぁ仕方ないよ、気にすんなよ」といった言葉しかかけていませんでした。

こんな状態で夫婦仲が良くなるはずもなく喧嘩も多かったです。

 

誰のために働いているのかもう一度見直そう

家庭のために働いているつもりが、それは結局会社のため、上司のため、自分の出世欲のために働いていたことにようやく気付いたのです。言うなれば、他人の評価を気にする生き方。評価してもらいたいがために他人が望む通りに動く。他人の人生を生きるような生き方をしていました。家庭に目を向けない働き方をしたことで、自分の専門性や会社の中で生き残るスキルは多少は磨かれたと思いますが、子どもの成長を妻と喜び合うかけがえのない時間を失ってしまいました。

今はその時間を取り戻すべく(過ぎたものは取り戻せないけど)、会社との付き合い方を色々と模索し、できるだけ家庭のことに時間を使うようにしています。

 

会社から帰って自宅のインターホンを押すと、

 

子ども達「合言葉はなんですか」

私「%+!%(#」

子ども達「ちがいます」

妻「(遠くの方で)早く開けてあげなさい!」

 

ドドドドドドドド!!(子ども達が階段を降りる音)

 

こんな日々に前よりも幸せを感じています。