「ごめんなさい」が言えない子ども

親「お友達にぶつかっちゃったんだからちゃんとごめんなさいしなさい!」

 
子ども「‥…(ふてくされた顔)
 
お友達「えーん、えーん(泣)」
 
 
年長さんにもなって悪いことをした時にごめんなさいが言えない。親の悩みの一つでしょう。
ここは3児の父であるベテランパパの私が皆さんにアドバイスしたいと思います!
 
 
………と言いたいところですが、
 
 
私もめっちゃ悩んでる問題です!
 
 
安心してください皆さん、これはつまり多くの人の共通の悩みってことです。あなたのお子さんだけができないわけではないのです。
3人育てている経験からあえて言うなら、同じ両親から産まれても、性格は3人とも全然違います。長男には上手くいったやり方が、次男にも通用するとは限らないわけですね。
 
ですから、親としての接し方の正解の一つは、できるだけ色々なアプローチの仕方を持っておくことです。
効果がなければやり方を変えてみましょう。
 
実は冒頭のやりとりは、私の次男(6才)とのものです。
日曜日に地域の盆踊り大会に参加していて、人混みの中で自分より小さい子にぶつかってしまい泣かせてしまいました。それも、偶然にもしばらく会ってなかった同級生の子どもだったのです。
 
一言謝れば済むのに、促しても中々謝ろうとしない。私はだんだんとイライラしてしまいました。何とかごめんねが口にでたものの、ふてくされながらの態度にイライラは募るばかりでした。
 
 
今になって思えば
そんなにイライラすることでもなかった。
おそらく相手が同級生だったので、躾もできていないのか、と思われるのを回避したかったのでしょう。つまり、子どもの教育のためではなく、自分が恥をかきたくなかったので、すぐに謝れない我が子にイライラしてしまったのです。
相手にも見抜かれていたかもしれませんので、余計に恥の上塗りをしてしまったという可能性も。
 
あと、謝りなさいと促していた時の息子の全然納得のいっていない表情も印象的でした。
 
最終的には、「お前より大きい子がお前のこと押して謝ってくれなかったらどんな気持ちになる!」と言ったところ、なんとか謝ることができました。
このやりとり多分5分以上かかっているので、相手もうんざりだったでしょう。
 
 
◆◇◆目的は何だったのか?◆◇◆
ごめんなさい、という言葉を発せられることではありませんよね。
相手の気持ちを考え、自分がしてしまったことを考え、相手と自分が納得したうえで仲直りをして、これからも楽しくつきあっていくことが大切です。ごめんなさいは、そのための手段の一つです。社会の中で、人との関わりの中で楽しく生きていくためのコミュニケーションを身につける指導をするのが目的のはずです。
それなのに私ときたら自己保身のためにイライラしているだけ…
 
 
アプローチ
よく言われている話ですが、子どもは納得しないと謝れません。また納得していても謝れないということもあるでしょう。その場合は子どもに悪いことであると説明して気づかせることや、相手の気持ちを考えてもらうことが大切です。どうしても謝れなければ、一緒に謝るとか、本当は謝りたいのだと子どもの気持ちを代弁してあげましょう。
 
 
 
………んなこと知ってるわ!!
 
 
って感じですよね。よく言われてますもんね。
このような知識も大切ですが、やはり肝心なのは子ども(相手の子ども含めて)のことを真剣に考える、ということです。
子どもの成長が目的ならちゃんと説明して教えてあげる。教えるのにイライラして怖い口調になったら伝わるものも伝わりません。結果的にさらに自分もイライラします。
 
イライラしてしまったら、本当に子どものことを考えているのか、自分のためじゃないのか自問してみましょう!